Googleで検索したらファーストビューにマップが表示されている…
そんな現象を目の当たりにしたことがある方は多いのではないでしょうか。
これは「ローカル検索」の影響によるものです。
ローカル検索は”場所”に関連する検索がおこなわれた際に、その検索に適した「場所の情報」を表示させるしくみのことをいいます。
この検索では検索者の位置情報が考慮されます。よって検索場所次第では基本的に結果が異なります。
たとえば、本社が東京で、支店が北海道にあった場合、本社で検索した結果とそれぞれの地域で検索した結果が一致しないということが起こります。
現在地に適した情報を表示してくれる点、このローカル検索はとても便利なしくみといえます。一方でそのしくみだと同じ場所で各地域の検索結果を知りたいときに不便です。
そこで今回は同じ場所にいても各地域で検索したときの掲載順位を表示できるツールについて、ローカル検索の概要、掲載順位が変わる理由とともにご紹介します。
ローカル検索とは?
まずはローカル検索について見ていきましょう。
冒頭でもお話ししましたが、ローカル検索とは場所に関する検索がおこなわれた際に、その検索に適切な”場所の情報”を表示させるしくみのことをいいます。
この検索では検索したユーザーの位置情報が考慮されるため、東京で「居酒屋」と検索する場合と、北海道で「居酒屋」と検索する場合、検索結果に相違が見られたりします。
また、同じ都道府県内においても検索場所が異なれば、そのときに表示される検索結果が変わります。
なお、ローカル検索で検索結果に表示されるボックスは”ローカル検索結果”と呼ばれています。
なぜGoogleは検索される場所によって検索結果を変えるのか
それではなぜ、Googleはそれぞれの地域で検索結果を変えるのでしょうか。
答えはシンプルです。 Googleはそれぞれの地域で異なる検索結果を表示させたほうがユーザーにとって便利だと考えているからです。
さきほどの東京と北海道の例で考えてみましょう。
たとえば、北海道で「居酒屋」と検索したのに、東京の「おすすめ居酒屋」の結果を表示させても、検索したユーザーにはなんの参考にもなりません。むしろ求める情報が出てこないことに対してネガティブな印象を持ってしまうかもしれません。北海道で「居酒屋」と検索したユーザーは当然ですが、北海道の居酒屋を探しています。
このような各地域で異なるニーズに適切な回答を表示してあげられるように、Googleはローカル検索を導入しています。そしてここが検索する場所によって検索結果が異なる理由です。
ローカル検索により影響を受ける施策は…
ローカル検索の影響を受ける施策はおもにSEO対策です。
Google検索では、各情報の表示場所がある程度決められています。たとえば、リスティング広告は検索結果の上のほうでWebサイトはその下に並んでいく形となります。
※リスティング広告が表示されなければWebサイトはファーストビューに表示されます。
また、検索キーワードによっては強調スニペットと呼ばれるボックスが上部に表示され、その下にWebサイトが表示されるようになっています。
このしくみはローカル検索でも同じです。場所に関連した検索がおこなわれた際、ファーストビューにはローカル検索結果が表示されます。
そうすると、Webサイトはその下に表示されることになるため、結果的にクリック数が減ったりします。よってローカル検索による大きな影響はWebサイトの掲載順位を左右するSEO対策に見られやすいのです。
特定地域でローカル検索をおこなう方法
東京に本社があり、ほかの都道府県に支店や店舗がある企業でよくあるのが、特定地域におけるローカル検索の掲載順位を知りたいということです。
これは、東京にいながら北海道で検索されたときの掲載順位を知りたいといったケースを指します。
このような特定地域における検索順位を知る方法には「Google広告の活用」が挙げられます。そのやり方を見ていきましょう。
Google広告での特定地域の掲載順位を確認する方法
以下画像はGoogle広告の画面です。
右上のほうにある以下赤枠のスパナボタン(ツール)をクリックします。その次に、プランニング内の広告プレビューと診断をクリックします。
そうすると以下のような画面が出てきます。この画面の赤枠内に検索したいキーワード、検索したい地域、検索する言語、表示画面を見たいデバイスを入力します。
これをおこなうことで、東京にいても北海道で検索がおこなわれたときの検索結果を確認することができます。もちろん逆のパターンも可能です。
しかしこの方法はGoogle広告のアカウントが必要になります。なかにはそのアカウント登録の手続きが手間に感じてしまう方もいるでしょう。
そんなときにおすすめなのが、順位チェックツールを使うことです。
つぎの項目ではGoogle広告のアカウントがない場合でも簡単に特定地域のローカル検索の掲載順位を確認できるツールをご紹介します。
アイサーチフロムで特定地域での掲載順位を調べる
特定地域の掲載順位を知りたいときはアイサーチフロムというツールを使うとよいでしょう。アイサーチフロムならGoogle広告と同様に地域を指定して、その地域の掲載順位を知ることができます。
>>アイサーチフロム
以下、使い方をご説明します。
アイサーチフロムの使い方
アイサーチフロムで入力する必要があるのは以下の赤枠の部分です。
Country:検索したい国名を入れます。
Language:検索する言語を入れます。
Device:検索する端末を入れます。
City:検索したい街の名前を入れます。
上記の4つを指定して、Searchボタンの上部の検索窓に検索したいキーワードを入れることでその地域の検索結果を知ることができます。アイサーチフロムは無料で使うことができるので、ぜひ活用してみてください。
※Google広告およびアイサーチフロムは、どちらも弊社提供のサービスではないため、ご利用に関する責任は一切負いかねます。あらかじめご了承ください。
まとめ
ローカル検索は場所に関する情報を求めているユーザーからするととても便利なしくみといえます。また、ユーザーだけでなく実店舗を運営している企業にとっても有効に活用できるものです。
ローカル検索によって表示されるローカル検索結果にはGoogleマップに加え、3つの店舗情報が表示されます。その3枠に自社の店舗情報を表示させれば認知拡大効果を見込むことができるからです。
それゆえ今では実店舗を運営する企業の多くがローカル検索結果に自社の店舗情報を表示させるための対策に取り組んでいます。その取り組みのことをMEO対策といいます。
関連記事:MEO対策とは?そのメリットと具体的なやり方を徹底解説
ローカル検索を活用したWeb施策に興味がある方は、ぜひMEO対策の導入を検討してみてはいかがでしょうか。