MEOとは?
最近、耳にすることが多くなった「MEO」。
そもそもどのような施策なのかよくわからない方は多いのではないでしょうか。
MEOとは、「マップエンジン最適化」の英語名Map Engine Optimizationの頭文字を取った言葉です。Google検索に表示されるローカル検索結果でGoogleマイビジネスの情報を上位化する施策のことを指します。
ローカル検索結果とは、おもに地域系キーワードで表示される検索結果のことをいいます。たとえば、「地域+業種」で検索するとGoogle検索にローカル検索結果が表示されます(以下の赤枠「MEO」の部分)。

以上のような特徴から「ローカルSEO(※)」と呼ばれることもあります。
※ローカル検索結果で自社のGoogleマイビジネスの上位表示を目指す施策のため、ローカルSEOと呼ばれていると考えて大丈夫です。
ローカル検索結果にはGoogleマップと店舗情報が3つ表示されます。3枠に店舗の情報を表示できれば、競合店舗より露出が増え、認知・ブランディングの効果を見込めます。この効果は集客を有利に進められるポイントになります。そのためにMEOをおこなうのです。
MEOとSEOの違い
MEOはSEOとの違いを明確に理解しにくい施策です。
実際、MEOとSEOの違いがよくわからない方は多いでしょう。
ざっくりいうと、
「MEOはGoogleマイビジネスの情報を上位化するもの」
「SEOはWebサイトを上位化するもの」
です。
この2つの施策には、まずこのような違いがあります。
また、MEOとSEOにはコストの面で大きな違いがあります。
MEOの場合、多くても数万円で施策に取り組めることが多いです。しかし、SEOの場合、業者によって異なりますが、基本的には数十万円かかる傾向にあります。
ほかにも、基本的にローカル検索結果はWebサイトや媒体より上部に表示されます。そのため、きちんとMEO対策に取り組めばSEO対策で1位となっているWebサイトより目につきやすい位置に店舗情報を表示させることができます。
Google検索で1位に表示されるWebサイトのクリック率が30%~40%といわれているので、ローカル検索結果の3枠はそれ以上にクリックされることが考えられます。
ここもMEOとSEOの違いといえます。
関連記事:MEO対策とSEO対策の違い|今の時代、SEO対策よりMEO対策なのか?
MEOのメリット
では、MEOにどのようなメリットがあるのかひとつずつチェックしていきましょう。
①SEOより上位に表示されやすい
繰り返しになりますが、キーワードが「地域+業種」であれば基本的にローカル検索結果はWebサイトや媒体より上位に表示されます。これにより、1位のWebサイトなどより店舗情報の知名度を高めることができます。
また、近年ではスマートフォンでGoogle検索を利用するユーザーが増えました。こうしたモバイル端末で地域系キーワードを検索するとローカル検索結果がファーストビューに表示されます。ユーザーは検索後、上から順に閲覧・クリックしていく傾向にあります。そのため、MEOに取り組めば自分の店舗を効果的にアピールすることができるのです。
②媒体に頼らずに集客できる
飲食店やサロンといった実店舗は集客方法として媒体を利用することが多いです。
たとえば、飲食店は「食べログ」や「ぐるなび」、サロンは「ホットペッパービューティー」などが挙げられます。
これらの媒体で自分の店舗をアピールし集客を成功させる場合、店舗情報を上位に表示させたりしなければなりません。
しかし、店舗情報を上位に表示させるためには多くの場合、掲載プランを上げる必要があります。その結果、広告費がとても高くなるなどコスト面の負担が大きくなります。
MEOは媒体に比べればリーズナブルに対策できる施策です。マージンもかからないので、自社完結型の集客をおこなうことができます。
以上のように店舗集客を実現したり、促したりするうえでMEOは効果的な施策となります。しかし、その一方でMEOにはデメリットとなる部分もあります。具体的にどのようなデメリットがあるのか次の項目で確認していきましょう。
MEOのデメリット
Googleマイビジネスには「口コミ」という機能があります。口コミはユーザー自身がその店舗を利用した感想などを自由に書き込める優れた機能です。しかし、ユーザーは自由に口コミを投稿できるため、ときにはネガティブなレビューが書き込まれることがあります。
MEOで上位表示を実現すると多くのユーザーに自社の店舗情報を見てもらうことができます。このとき、その店舗に関するネガティブな口コミが多いと、ユーザーに悪い印象を与えてしまう可能性があります。ここはMEOに取り組む前に注意しておきたい部分です。
また、MEOを成功させたいあまりGoogleのガイドラインに反してGoogleマイビジネスを運用していると店舗情報がローカル検索結果に表示されなくなることも。MEOにはこのようなリスクがあることも覚えておきましょう。
上位化を目指すこと自体は問題ありませんので、あくまでGoogleのガイドラインに沿って適切な運用を心がけていきましょう。
MEOの効果事例
店舗集客においてMEOは本当に効果的なのか、弊社事例を参考にご紹介します。
以下の効果事例はMEO対策の結果、ローカル検索結果の3枠に表示されたときのものです。
「本当にMEOは効果的なのか…」
「どのような効果をもたらしてくれるのか…」
という方はぜひ参考にしてください。



上位表示を実現するための方法
店舗情報の上位化にはいくつかポイントがあります。ひとつずつチェックしていきましょう。
適切なカテゴリ群を設定する
Googleマイビジネスには「カテゴリ」を設定できるところがあります。カテゴリは登録する店舗の業種を設定できるものです。
MEOを意識したいなら、このカテゴリは必ず自社の店舗と合致した項目を入力しましょう。居酒屋であれば「居酒屋」、美容室であれば「美容院」などの内容にしましょう。
店舗の業種とカテゴリがマッチしていないと、ローカル検索結果のランキングでマイナスとなってしまう可能性があります。
リスティングの完成度を100%にする
また、MEOではGoogleマイビジネスのリスティングを100%にすることも大切になります。リスティングとはGoogleマイビジネスの情報の充実度をあらわしたものです。
情報が充実している状態はユーザーが店舗選びをおこなううえでとても参考になります。Googleは常にユーザーが満足できる答えを返してあげることを理想としています。
つまり、リスティングの完成度が50%や80%だと情報不足によってGoogleから評価されず、上位表示が難しくなる可能性があるのです。そのため、リスティングの完成度は必ず100%にしましょう。
競合が100%なのに自社が80%だと、そもそも競争の土俵に立てなくなるかもしれません。
NAPをきちんと入力する
NAPとは、「Name(名前)」「Address(住所)」「Phone(電話番号)」の略称です。
MEOでは、この3つの項目をきちんと入力しておくことも大切になります。名前、住所、電話番号がない店舗にユーザーは高いモチベーションで行きたいと思うでしょうか。基本的にそんなことはありえないはずです。
それはつまり、名前、住所、電話番号が欠けている状態はユーザーが満足できる情報ではないとGoogleに判断される可能性を含んでいます。
そのため、NAPはきちんと入力するようにしましょう。なお、リスティングの完成度で100%にすれば、NAPも設定済みであることをあらわします。
良い口コミを増やす
口コミはローカル検索結果の順位を左右する要因であるといわれています。
特に「良い口コミはユーザーの満足度が高い」とGoogleが判断する材料となります。Googleから評価されるということは、上位表示を実現できる可能性を高めることにつながります。
良い口コミを増やすためにも、実際に店舗を利用してくれたユーザーが満足できるサービスを提供しましょう。
たまに良い口コミを故意に増やそうとするケースがありますが、その行為は絶対にNG。接客に力を入れたり、美味しい料理を提供したりするなど、ユーザーの満足度を高める施策に取り組み、良い口コミを投稿してもらうようにしましょう。
MEOは自社に最適な施策となる?
MEOは地域に根差した実店舗サービスを提供している企業にとって最適な施策です。
これにはユーザーのモチベーションが関係しています。
ローカル検索結果が表示されやすい地域系キーワードはユーザーの「場所を探す」というモチベーションが高い状態です。
たとえば、「渋谷 居酒屋」で検索しているユーザーには渋谷近郊で居酒屋を見つけたいというニーズがあります。
このようなニーズを持っているユーザーは興味を持った居酒屋を見つけたら、高い確率で予約または来店というアクションを起こしてくれます。
つまり、MEOでGoogleマイビジネスの情報を上位化できて、かつその情報が魅力的であれば、モチベーションの高いユーザーの集客を効率的におこなえるのです。
今まで店舗集客のためにWeb施策を試してきたけど、期待するような成果を得られなかった…。
そんな方にMEOはおすすめの施策といえるでしょう。
MEOに取り組むためには?
では、実際にMEOに取り組みたいときはどうすればよいのでしょうか。
じつはMEOはきちんとしたやり方を身に着けさえすれば自分で取り組める施策です。
「上位表示を実現するための方法」でご紹介したポイントを意識してGoogleマイビジネスを運用したりすれば上位化の可能性を高めることができます。
自分でMEOに取り組んでみたい方にはその方法をおすすめします。
しかし、それでもなかなか成果を期待できない場合は業者に任せてしまうことを検討してみてください。業者に依頼してしまえば時間や手間をかけることなく、MEOに取り組むことができます。
また、コストはかかりますが、より上位化の可能性を高められます。新しいWeb施策としてMEOを採用したい方は自社に適した方法で運用していきましょう。
まとめ
MEOは店舗の認知拡大を図るうえで効果的な施策となります。
また、SEOや媒体よりリーズナブルに取り組める施策でもあります。Webで店舗集客をおこなおうとしている実店舗オーナー様は、ぜひMEOを前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
なお、弊社では効果的なMEOサービスをお得に提供しています。興味がある方は一度、弊社MEOサービスのページをご覧になってみてください。
\ コロナ禍を生き抜く!
店舗集客に繋がるMEO対策なら /
運用代行サービスへ