弊社にMEOのご相談をしてくださるクライアント様の中には「Googleマイビジネスの登録ができない」という方や「アカウントが停止されてしまったんだけどどうしたらいい?」という方がいらっしゃいます。
弊社技術員がご相談を受けたアカウントを確認すると、Googleマイビジネスのガイドラインに違反していることもあり、こういった違反に対してはGoogleから厳しい措置がとられることがわかります。
改めてガイドラインを振り返り、あなたのアカウントがこれらに違反していないかどうかを確認してもらうこと、そして、もしもアカウントが停止されてしまったときに復活する方法をお伝えすることがこの記事の目的です。
しっかりと内容を頭に入れて、これに違反しないように気をつけてアカウントの運用をできるようになりましょう。【目次】
Googleマイビジネスのガイドラインについておさらい
まずはGoogleのガイドラインのおさらいです。以下の項目に該当していると、事前連絡無しでアカウントが停止状態になる可能性があります。もしくは登録時にこれらのガイドラインに違反していると登録すらできないかもしれないので、気をつけましょう。
1.ユーザーの誤解を招くようなもの
ユーザーの誤解を招くアカウントをGoogleは認めていません。例えば、あなたのお店の実際の住所と、Googleマイビジネスのアカウントの住所が違う場合などがこれに該当します。
ユーザーがあなたのお店の商品がほしいと思って、Googleマイビジネスの住所を訪れたときに、あなたのお店がないという場合に、ユーザーが不利益を受けることになります。
これによりそのユーザーはGoogleに対しても不信感を抱くことになるので、Googleとしてはそれをガイドラインで禁止にしているということです。
2.低品質なもの、キーワードに関連性のないもの
GoogleはSEOでもMEOでも常に「ユーザーのためになる検索エンジン」を目指しています。そこに低品質だったり、キーワードと関連性がなかったりするアカウントがあれば、表示したくないというのは自然ではないでしょうか。
で検索する人は「渋谷の居酒屋」を探している人です。そこに「埼玉県の不動産屋」が表示されたらユーザーは検索エンジンに不信感を抱きます。
このようなことがないように、Googleは低品質なものやキーワードに関連性のないものの表示をしないようにしています。
3.値引きや特典などを過度に強調したもの
値引きや特典、例えば「全品50%オフ!」や「人気のあの商品が200円で!」のような強調がされているものもGoogleのガイドライン違反になります。
これは情報の更新がされていないことをGoogleが懸念していると考えられます。例えばGoogleマイビジネスの情報を見て「50%オフなら行ってみよう!」と考えたユーザーが実際にお店に行ったら50%オフではなかった場合、検索エンジンに対して「嘘の情報を載せている」と考える可能性があることをGoogleは心配しているということです。
更新していないのはあくまでGoogleマイビジネスのアカウントオーナーですが、ユーザーにはそれがわかりません。あくまでユーザーが見たのは検索エンジンの結果なので、自分たちの検索エンジンを守るためにGoogleはこのような項目をガイドラインに入れていると当社では考えています。
4.リンクを含むコンテンツ
SEOでは被リンクが非常に重要な要素です。そのため、Googleマイビジネスから被リンク効果のある被リンクが設置可能になると、自社サイトを上位表示させるためにいろいろなキーワードでGoogleマイビジネスのアカウントが乱立することが予想されます。
そのため、リンクを含むコンテンツを公開することは、Googleマイビジネスの一部の機能を除いて禁止されています。もしもビジネス情報にリンクを含むコンテンツを追加しようとすると以下のような警告文が出て、編集ができません。
弊社クライアントの事例でもGoogleマイビジネスのビジネス説明文に「公式サイト:http://~~~」という表記を記載してしまったときにアカウントが停止されました。表記そのものに誤りがあるので、厳密には被リンク効果はないのですが、Googleはこのようなものも厳しく取り締まっていると考えられます。
5.不快に感じるもの、不適切なコンテンツを含むもの
Googleの検索エンジンは検索をすれば誰でも自由に検索結果の閲覧が可能になっています。そのような場で不特定多数が不快に感じたり、青少年の閲覧に不適切だと感じたりするコンテンツを公開することはできません。
具体的には、差別にあたるコンテンツや、、暴力を助長するもの、テロ行為を示唆するものなど公開することをGoogleは禁止しています。
6.違法なもの
当然ですが、違法なものをGoogleマイビジネスに記載することも禁止されています。これに関しては特に説明するまでもなく、Googleが許可しないということはわかるでしょう。
この場合、アカウントが停止されるだけでなく、ビジネス情報が削除されてしまうことも考えられます。
Googleマイビジネスのガイドラインに違反するとどうなる?
ここまではガイドラインのおさらいでしたが、次の項からはガイドラインに違反すると具体的にどうなるのかを見ていきましょう。
アカウントがそもそも登録できない
ガイドラインに違反した状態では、そもそもアカウントの登録ができないということがありえます。
もしも理由が不明でアカウントの登録ができないという場合には、あなたが上位表示をしようとしているキーワード、もしくはあなたのGoogleマイビジネスが表示されそうなキーワードで検索をしてみることをおすすめします。
そこにひとつも、そのキーワードはガイドラインに違反する可能性が高く、そもそもGoogleマイビジネスの登録ができるキーワードではないという可能性があります。
登録後に違反した場合はアカウントが停止される
Googleマイビジネスに登録をしたあとにGoogleのガイドラインに違反すると、以下のようにアカウントが停止状態になります。
このように右上に停止中と出てしまうとアカウントが検索結果に公開されなくなってしまうケースもあります。検索結果に表示されないということは、当然そこからのアクセス流入もないですし、集客もできないので、早急にアカウントを回復する必要があります。
また、この状態になるとオーナー権限も外れてしまうので、情報修正をはじめとしたアカウントの管理ができなくなってしまうということもアカウント停止にともなうデメリットのひとつです。
停止されたGoogleマイビジネスの回復方法
さきほどの停止中のアカウントの赤枠内に「詳細」というリンクがあります。このリンクをクリックすると以下のような画面になります。
この画面の赤枠内をクリックすることでGoogleマイビジネスの回復リクエストを送ることができます。回復リクエストのページは以下画像のようなもので、これらの質問に対して正しい回答をすることで、回復リクエストの申請ができます。
ここで注意ですが、回復リクエストの申請ができるのは1回のみと考えて慎重に行なってください。
1回目の申請時に上記のような質問に対して返答をしていることから、2回目の違反に対する申請はかなり厳しい対応をとられており、英語での質問に対して英語での回答、ないし英語でGoogleとのやり取りをしてどうにか審査を通過することができるかどうかというものです。
これらの対応をするのは非常に手間と時間がかかり、おすすめできないことから、Googleマイビジネスのガイドライン(https://support.google.com/business/answer/3038177#illegal)をよく読み、ご自身のアカウントが問題ないと自信を持って言える状態にしてから1回目の回復リクエストを送ってください。
2回目の停止は実質アカウント削除と考えましょう
1回目の停止を受けてしまい、回復リクエストを送信して、めでたくあなたのGoogleマイビジネスのアカウントが回復したとします。
ここで注意が必要なのですが、さきほどお伝えしたとおり、2回目の停止を受けてしまったあとの回復リクエストは、通過させるために非常に大きな労力を必要とする事例が多くなっています。
そのため、回復リクエストは1回きりと考えるのが無難です。2回目の停止は実質のアカウント削除と変わらず、2度とそのアカウントが検索結果に表示されることはないと考えて、気をつけながらアカウントの運営をすることを強くおすすめいたします。
まとめ
この記事ではGoogleマイビジネスのアカウントが登録できない、停止されてしまったという場合のGoogleマイビジネスガイドライン違反についてご説明をしてきました。
あなたもこの記事で今一度Googleマイビジネスのガイドラインを振り返り、自分のアカウントがガイドラインに抵触していないか、抵触しそうな箇所がないかを確認してみてください。
アカウント回復の申請は実質1度しかできないという考えのもと、丁寧なアカウント運用を心がけましょう。